千葉工業大学 社会システム科学部 金融・経営リスク科学科

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「初めて学ぶリスク科学」学科教員による教科書執筆!!

 金融・経営リスク科学科の学科教員が、自分の専門について各章を分担しつつ、教科書を執筆しました。 2013年4月に、日科技連から出版され、学内はもとより、一般の書店でも販売され、リスクを勉強したい人の入門書となっています。

目次

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第1章 リスク科学とは

第2章 リスクとは何か−「リスクマネジメント」の観点から

第3章 製品のリスク

第4章 生活とリスク

第5章 資源の安定供給リスク

第6章 環境リスク

第7章 情報リスク

第8章 企業経営リスク

第9章 金融と金融リスク

第10章 信用リスクとその管理

第11章 市場リスクとその管理

第12章 企業の投資意思決定とリスク

第13章 リスクに対応した柔軟性のある投資意思決定

第14章 リスク認知とコミュニケーション

第15章 リスク科学を学ぶ意義

まえがき から抜粋

 大学で「リスク」に関する総合的な教育を始めようとしたとき、 そんな後ろ向きの考えは教えない方が良いというような声が聞こえてきました。 リスクというと何か避けなければならないこと、あってはならないこと、 口にするのもはばかられるようなことというイメージを持っている人もいるようです。 それは分からないわけでもありません。リスクを心配するより、未来の夢を語るほうが楽しいと思うのは当然のことです。 あるいはリスクを色々心配していても、それが現実のものにならなかった場合、心配したことや対策は無駄になってしまうという 考え方もありえるでしょう。

 しかし、実はリスク を考えるということは非常に前向きなことなのです。人間の尊厳はそれぞれの理想を夢として描き、その実現に向かっていくことにあるといえます。夢があるということは、それが実現できないというリスクもあるわけです。無邪気に夢ばかり追うのでは、夢は叶いません。夢を叶えるためにはそれを阻むリスクを乗り越えたり、かわしたり、どう対処するか考える必要があります。

 また、「リスク」が様々な分野で語られ、それぞれの発展 を遂げつつあるようにも見えます。もう一度、横断的な視点から「リスク」という考え方を見直し、整理する時期に来ているとも思います。

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